電工会社のサイトを覗いてみたら……

 皆様、三連休は如何お過ごしですか。僕はカレンダー通りですが、転職・再就職活動中の方はこの後に続く盆休みこそが情報収集のチャンス。面接予定の企業を「偵察」出来る貴重な機会です。熱中症対策と今話題のウイルスCOVID-19対策を忘れずに。

企業メッセージやサイトの作りから社風を把握することが出来る

転職・再就職活動で外せないのが、各企業のウェブサイト閲覧。応募予定の企業等を選定したり、応募した後に面接で「会話」する際のネタ作りに活用したり……ウェブサイトに掲載されている情報は案外働く側にも役立つ情報が掲載されていることに気付く筈です。

企業の方針、社長の人柄が理解出来る

まずは、こちらのサイト。
採用情報|東和電気工事株式会社
上下水道の設備関連に強い事を訴えるかのように、「水」に纏わる話題から始まり、試用期間を活用し、疑問や希望も伝えてから結論を出すことが出来る体制であること。そんな社長の人柄がわかりやすくまとめてあります。
そして、現在は掲載されていませんが大手転職サイトにも求人広告を掲載されていましたが、そちらでも掲載していた情報がウェブサイトとのブレもなく信頼性が高いように感じられました。
なんだかんだ言っても、結局は企業の方針が気に入るかどうか、それを決定づける社長代表の思考回路や人間性に共感出来るか否かで勤務先候補との相性が決まると思います。そういう意味では、このページはよく出来ていると思います。

ただ、TwitterアカウントはCOVID-19パンデミック騒動に巻き込まれてしまっているようでこれはマイナス点。

トップページへ戻ると、「得意分野」が明記されています。これも好印象。次に挙げるサイトと同様に、応募者が応募先との適性を確認するために重要な情報で、このことからも社長のメッセージは本物であることが伺えます。

好きこそ物の上手なれ

次はこちら。
福崎電業株式会社
株式会社dinno
両社とも「この仕事が好き!」って意気込みが伝わりますね。
これって顧客や取引先だけでなく、働く側にとっても有益なメッセージで両社各々の得意分野(福崎電業社は高速道路の電気設備に強く、dinno社は弱電全般にも強い)も明記されているので、応募者と応募先との適正の把握もしやすくなることから、応募書類の志望動機も明記しやすく、面接時の会話も弾む筈です。

フィロソフィーだって外せない

次は「こころ」に訴えかける電工事業者。
株式会社イトデンエンジニアリング:基本理念:会社案内:メカトロニクス設計製作

弊社はエンジニアリングカンパニーである前に「人づくり」ができる会社であることを基本理念とし、
「ものづくり」は、「人づくり」であるべきと考えます。
「和」の精神もって、人の成長にこだわり、人の成長によって技術を創造していくことを不変の指針として掲げます。

https://www.itoden-eng.co.jp/principle.html

このサイトをご覧の皆様なら、稲盛和夫センセ松下幸之助センセの「教本」を読まれたことが一度はあると思いますが、その内容を思い起こさせてくれる、どことなく心地よさげな「ふんわりとした」抽象的な表現。’80年代の雰囲気を思い起こさせます。

トップページに戻ると、

機動力とアイデア、技術力で
お客様のご要望にきめ細かく対応いたします

https://www.itoden-eng.co.jp/

と、通販の商品説明だと「個人の感想です」という補足説明が必要なこれまた抽象的な表現。新エネルギーやセキュリティカメラの項目では使用している機材の説明で終わっているなど、見栄えからして抽象的な内容です。

そして極めつけは、イトデンギャラリー。あの、悪名高きモチベーションアップ株式会社が提供する、禅寺特訓道場を研修プログラムに採用しています。あの迷惑ファクス垂れ流しのまっとうな企業なら必要のない「情報商材」を売りつける企業よりも、それこそPHP研究所を利用すべきだと思いますが、価格が安かったのでしょうか?w この、奴隷根性養成プログラムも’80年代のブームだったけど、まだ有り難がっている企業があったんですね……

年間休日が120日であることをサイトや求人広告で誇らしげに掲げていますが、本当に「しっかり休む」ことができる状況にはならなさそうな印象だけが残ります。

キャンセルの理由は人それぞれ

最後は、面接をキャンセルしたくなる事業者。
【****株式会社】
株式会社***電気***
一社目は宣伝用動画などにはコストをかけているけど、求人のページを見ればわかるように、これも抽象的な表現・内容が大半。明確な対処法が確定されていない、今話題のウイルスCOVID-19ネタを扱うのは良識を疑います。
二社目はハロワと求人チラシでの募集がメイン。この時点でお気づきとは思いますが…… 当然ウェブサイト作りも本気を出していないことから、所謂情報弱者な社畜を求めていることが伺えます。

ウェブサイトを見ていくだけでも、応募したくなる企業等の選定は案外出来ることがおわかりになったと思います。
それでは、盆休みの応募戦略にお役立てください。